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フリーランスや中小企業こそデータ活用が肝!データ収集は足元からデキる

ータとは、「最小の資源」で「最大の成果」をもたらす女房役

データはたとえ母数が少なくても価値があります。たしかに量も大事ではありますが、それ以上に、自社のビジネスに必要なデータかどうかという点が大事なのです。

どんな商品をどんな顧客に売り、どんな課題に直面しているかは、企業(店舗)によって千差万別です。だから自社の課題に対してもっともドンピシャな道筋を示してくれるのは、自社で取り、自社で分析したデータにほかなりません。

データの取得・分析は専門の業者に外注することもできますが、継続的に行うとなると相当なお金がかかります。しかも、当事者ではない人が収集・分析したデータというのは、どこかふんわりしていて使いにくいということも多々あります。

ですから基本的に、データの取得・分析は業者に頼らず、自分たちでやってください。それができるようになれば、長期的にかなりの節約になりますし、集めたデータを公式(詳しくは後述)に当てはめることで、売上アップへの最短ルートを導き出せるようになります。

データという客観的な再現性が必要なわけ

「今までデータなんかに頼らなくてもうまくやってきた」という会社も多いかもしれませんが、それは過去の成功体験にすぎません。これからは、たとえ中小企業や個人商店であっても、データにもとづいて戦略を立てなければ生き残れない時代になっていきます。競合がみんなデータを活用しはじめているのに、自社だけが昔ながらの肌感覚で商売をしていたら、だんだん不利になっていくのは間違いないでしょう。

そもそも人間は、見たくないものから目を背けがちな生き物です。「ウチはここがダメなのかも……」とうすうす感じていても、誰かにズバリと指摘されない限り、気づかぬふりをしてしまいがちです。

さらに会社組織の場合は、たとえ問題の核心に気づくことができたとしても、立場上、進言するのが難しい可能性もあります。「先輩たちがずっとやってきたこのやり方は、ここが間違っていますよ」とは、なかなか言い出しにくいからです。

データはウソや忖度がない

その点、データにはウソも遠慮も忖度もなく、誰かにとって都合の悪いことでもズバズバと教えてくれます。誰が言ったわけではなく、データがそう示しているのだから、人間関係がギスギスすることもありません。データを取って分析したことで初めて根本的な問題が明らかになり、改善に着手できたという会社も多いのです。 データの収集は、いったん仕組みを作ってしまえば、あとはそれほどコストもかかりません。それどころか、しっかりとした自社のデータがあればピンポイントで広告を打てるようになるため、結果として広告費などの経費を削減できる可能性も大いにあります。少ない投資で確実に課題を解決したい人ほど、データをフルに活用すべきなのです。