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Webで申し込み率を上げたければ、ボタンを複数設定すべし!楽天の元プロデューサーがこっそり教える転換率を上げる秘策

ボタンを3~4個設置すると購入が最大3%増える

楽天のサイトって何かダサい!
そう思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、ダサいのに売上や申し込みがやたら多いWebページが存在します。今日はそんなWebで転換率を上げるノウハウを見ていきましょう。

楽天市場のデザインは好き嫌いが分かれるところで、特に若い男性ユーザからはあまり評判がよくありません。私も友人からしょっちゅう「楽天市場はゴチャゴチャしていてわかりにくい。あれでは売れないだろうから、Amazonみたいにスッキリしたデザインにしたらどうか」と言われたものです。

たしかに若い人にとっては、自動販売機のように1ページ内に要点がまとまったAmazonのデザインのほうが、機能的で買い物がしやすいと感じられるのでしょう。ただ実際のデータを見ると、楽天のコアユーザである30~60代の主婦層には、Amazonよりも楽天のようなデザインのほうが圧倒的に売れることがわかっています。だから楽天はシンプルな方向に舵を切らず、あえてゴチャゴチャとした、見やすさよりも楽しさを重視したデザインにしているのです。

ただ、1ページの中にいろいろな情報を詰め込もうとすると、必然的にページがどんどん縦長になり、最後までたどり着くには何度もスクロールする必要が生じます。通常、商品を購入するためのボタンはページの最後に設置するものですが、こうしたロングページでは、購入ボタンが1つだけでは絶対に足りません。商品説明の合間々々に、できれば3~4個設置する。たったこれだけで、転換率が0・3~3%も増えることがわかっています。

Web上で転換率を上げるためには、少なくとも2つ以上の申し込みボタンを置くのがベスト

なぜ購入ボタンをいくつも置く必要があるかといえば、ユーザが「ほしい」と思ったときにすぐに買える環境を作ることが重要だからです。

縦長のゴチャゴチャしたページが好まれるとはいえ、すべてのユーザが最後までじっくり目を通すわけではありません。最初の画像をちょっと見ただけで「ほしい」と思う人もいれば、真ん中あたりまで読んで「よし、買おう」と決断する人もいます。そのとき、仮に購入ボタンがページの最後にしかなかったら、スクロールしている途中で面倒になって、買う気がそがれてしまうかもしれません。ネットは「便利か、面倒か」で結果が大きく変わる世界だからこそ、「面倒だ」と思われないように、随所に購入ボタンをはさみ込む必要があるのです。

無意識下の刷り込みとすぐに行動できる仕掛け

また、優秀な営業マンは商談の最中に「もしお申し込みいただけるなら……」というように、「申し込み」「契約」「購入」といった単語を散りばめます。そうすると、相手の無意識下に「買う」という選択肢がすり込まれ、契約率が上がるからです。同じように、ネットショップでも商品説明の合間に「購入する」という文字(ボタン)を入れることで、ユーザの購買意欲を刺激できると考えられます。

とはいえ、購入ボタンが多すぎるとユーザに「うざい」と思われ、ブランド力やユーザ認知を低下させる可能性があるので、購入ボタンは多くても3~4個にとどめておくのがいいでしょう。

購入ボタンの大きさは、ページの横幅の半分~7割くらいがベストで、そこまで太くしないこと。また、重要なボタンであることを認識させるため、色は赤か黄色にするのが鉄則です。スタイリッシュさを売りにしているサイトでは、あえて紺や金色を使うこともありますが、一般的なセール企画や、楽天のように〝チラシ感〟を演出しているサイトのユーザは赤または黄色にもっとも反応すると、これまたデータで立証されています。

購入ボタンを設置するペースはなるべく均等に――購入ボタンが3つなら、ページを縦に3等分したあたりに設置します。ただし、商品説明の流れをぶった切らないように注意してください。

例えば「もつ鍋」を売るページなら、素材の説明が一通り終わったところに購入ボタンを設置するのはOKですが、肉の説明とキャベツの説明の間に購入ボタンがあるのは不自然で、ユーザにも「いかにも宣伝」という印象を与えるため、購入率が下がります。そのページが「素材の説明」「ベネフィット」「お得感」「細かい説明」といった要素で構成されているなら、それぞれの区切りのあたりにボタンを置くようにしてください。

ここで紹介した購入ボタンのノウハウは、楽天市場だけではなく、サプリメントの通販サイトやセミナーの申し込みページなど、類似のロングページを採用しているサイトにはもれなく有効です。

※例として楽天市場を上げましたが、現在の楽天市場は購入ボタンは1つのみです。

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